京大弾圧粉砕し、安田君・阿津君を奪還! 安倍・山極打倒の大学ゼネストへ


 11月17日、京大・山極壽一総長と京都府警による「公務執行妨害」でっち上げ弾圧を完全粉砕し、安田淳敏君(京大同学会副委員長)と阿津良典君(同書記長)の釈放をかちとりました!
改憲・共謀罪と一体の戦時型治安弾圧に対して2学生は完黙・非転向で闘いぬき、京大生を先頭とした広範かつ大衆的な反撃を叩きつけた奪還闘争によって、実力でもぎりとった勝利です。
多くの皆さんのご支援でこの闘いは支えられました。深く御礼申し上げます。ありがとうございました!
 反戦ストライキの先頭に立った4学生を、今年7月に「退学(=放学)処分」にした京大総長・山極は、さらに10月2日に処分者を含む12人の学生へ「キャンパス立ち入り禁止」の通告を行いました。しかも、立ち入った場合はただちに警察に通報して逮捕させると宣言しています。
10月5日には、安田君を含む3学生への処分のための「呼び出し」を発し、11月14日にはキャンパス周辺の立て看板を全面的に禁止する『通知』を川添信介副学長名義で出しました。
これらの学生弾圧-自治破壊とと今回の2学生逮捕は完全に一体です。「リベラル」を演じながら、自らの大学内では、警察権力と癒着しながら権利剥奪-団結破壊を行う山極総長-川添副学長体制の化けの皮ははがれました。山極と川添こそ、安倍政権の改憲・戦争の先兵です。
 
(1) 京大・京都市内を席巻した奪還闘争
 11月8日の2学生の勾留理由開示公判で明らかにされたように、学生に暴力を振るっていたのは京大職員です。8月9日、退学処分撤回を訴えるビラを安田君がオープンキャンパスでまいていたところ、速水徹(京大職員、45歳)が安田君に「前かがみでラグビーのようなタックル」を行っていたと裁判長が明言しました。これに抗議したことが「公務執行妨害」だというのです。
同10日には、京大職員が学生の立て看板を勝手に撤去し強奪したことに阿津君が抗議したことが、同じく「公務執行妨害」とされました。
ビラまき妨害・立て看板撤去が「公務」とされる京大当局のあり方こそ100%不正義であり、安田君・阿津君の闘いは正義です。
2学友が不当逮捕された10月31日以降、京大キャンパスや京都市内、さらには韓国でも2学生奪還署名が続々と集まり、その数は700筆をこえました。2万円のカンパをくれる大学教授や、2学生の友人などからのカンパも続々と寄せられました。弾圧は完全に敵の墓穴へと転化し、山極-川添は追い詰められていきました。
 11月15日昼には京大キャンパス集会、夜は京都市内デモを打ち抜きました。
京大集会では次々と京大生がマイクを握りました。「友人を返せ!」「立て看板撤去はおかしい!」「大学は学生のものだ!」「弾圧職員はそんな仕事を辞めてこっちに合流しろ」「速水徹こそ逮捕しろ!」などのアピールが発せられました。奪還署名に多くの京大生が応じ、解放的なキャンパス集会となりました。また、弾圧に来ていた京大職員は「12名立ち入り禁止の看板」を掲げる力もなく、京大生の決起を目の当たりにしてうなだれることしかできませんでした。
同日夕方の京都市内デモ(三条通~四条通り~円山公園)は沿道から2桁をこえる飛び入りが生まれ、「安田君・阿津君を取り戻すぞ!」「安倍・山極打倒!」「自由な京大を取り戻そう」のコールが京都の繁華街に響き渡りました。
奪還日当日含めて連日、京都地検、京都地裁、二人が留置されている川端-下鴨警察署への弾劾・激励行動を行い、敵権力を圧倒していきました。
 
(2)安田君・阿津君を奪還
 11月17日朝、18日間の不当勾留をはね返し、ついに安田君・阿津君釈放の一報が入りました! 川端署と下鴨署の前で二人と感動的な合流!
同日夕に京都市内で開催した報告集会では、作部羊平・京大同学会委員長が基調を提起。
「今回の弾圧は第一に、同学会副委員長・書記長としてキャンパスから反戦運動・自治活動の先頭に立って闘ってきた安田君・阿津君をつぶすための弾圧だった」「第二に、京大当局のこの間の学生弾圧への渦巻く怒りにくさびを打ち込み、実際の行動と団結に変させないための弾圧だった。」「第三に、朝鮮戦争開戦への共謀罪発動-思想弾圧のための弾圧だった」「今回の勝利、新たな決起をさらなる京大闘争の爆発につなげ、キャンパスを解放しよう! 大学の戦争協力を粉砕し、巨大な自治会の団結をつくり、全国・全世界の仲間と連帯して安倍-トランプ打倒の大ゼネストへ!」。さらに、斎藤いくま全学連委員長が訪韓闘争を報告。
万雷の拍手で迎えられた安田君・阿津君がアピール。安田君は「私の本当の家族は今日ここに集まってくれたみなさんです。18日間本当にありがとうございました。今回、権力の不当性を肌で感じることができたので、それをいかして頑張っていきたい」と訴え、阿津君は「取り調べの警察権力は日に日に元気がなくなっていきました」と完黙の闘いを勝利感をもって報告しました。
奪還闘争を闘った京大生からのアピール、全国学生や労働者からも「京大の闘いに続こう!」とアピールが発せられ、最後は団結ガンバローで集会を締めました。
弾圧粉砕の勝利から、処分撤回・京大解放・全国学生ゼネストへ! ともに闘いましょう!
(全学連救援対策部)

3・14法大弾圧を許さない法大生の会

2006年3月14日に法政大学で、「改憲阻止」を訴える立て看板の撤去に反対してデモを行った学生29人が不当逮捕された「3•14法大弾圧」以降、学生運動の復権をめざして法政大学や街頭で反戦闘争をやってます。